今日の出来事 / 木工耕作日誌


木工作家として自営業を営むかたわら、
畑で自給し(12〜3月は雪のため耕作不可)、キャンプ場・コテージでの時給暮らし

2009年1月1日(木曜日)曇り時々雪

一人暮らし&来客もないため、元旦だろうが特に関係なく、
木工のためフリー工房へ。
で、
今日は頼まれたランドリーラックとポット台のほぞ切りをひたすら。
と言っても、片胴付や二方胴付、三方胴付の基本的なほぞなので、
胴付鋸の代わりにスライドマルノコでほぞの長さを決め、
両刃鋸縦挽きの代わりにバンドソーでほぞの幅を決め、
微調整は現物合わせで。

毎年、スノーモービルを乗りにコテージへ泊まりに来ていると言う宿泊客さんが、
お土産にラーメンやら干し芋を大量に持ってきてくれ、そのお裾分けを頂いた。

ちょっとしたお菓子とかのお土産を持ってきてくださるお客さんもたまにいるが、
誰かに渡すお土産って、お世話になっている・なった感謝の気持ちだよな!?
が、例えば、
旅館とかホテルへ泊まりに行くとき、お土産って持っていくか?
う〜ん…
ここがキャンプ場・コテージゆえに、なのか??


2009年1月2日(金曜日)曇り時々雪

コテージへ泊まりにきた、茨城の工場で働いていると言う、
コロンビア、チリ、ペルー出身の方と久しぶりにスペイン語で会話を。
いや〜、
3年半近くスペイン語から遠ざかっているため、
単語が出てこないし、動詞の活用、文法もメチャクチャ。(…なのは相変わらずか 笑)
この町でスペイン語を話す機会はないだろうと思っていただけに、
言語と共にラテン系の懐かしさがよみがえってしまった。

ランドリーラックとポット台作りの続きで、
ポット台の裏板と側板の溝を丸鋸スタンドで切り、
ネギを差すサイドラックを通しアリ組みで加工。
あとは丸棒を加工すれば、いよいよ仮組みですな。


2009年1月3日(土曜日)曇り時々雪

暮れから今日までコテージはほぼ満室状態で、
午前中は、コテージのゴミ、シーツ回収をし、
掃除のおばちゃんたちが部屋を掃除し、
午後は、シーツ、タオルのセッティングとお客さんが入室できるように
お部屋のチェック。
その後、
体育館倉庫の棚作りの続きで、ほぞで組んだ骨組みにコンパネをネジ止め。
棚の脇に体育館掃除用のモップを立てるため、
倒れにくいようコンパネの壁張りでどっしり重量を持たせた。
骨組みを面で支える…これが耐震性の高いパネル工法なのか(笑)。

研ぎたての切れるカンナで丸棒作りをしたく、
いつもは、カンナやノミの刃を調理室で砥いでいたのだが、
今日いっぱいまで宿泊のお客さんが調理室を使っており、刃研ぎができず…
と言い訳をし、
後回ししていたが、残る加工部材は丸棒作りのみのため、
長尺物は手加工、短めは旋盤+トリマーを治具にセットして作りますか。


2009年1月4日(日曜日)曇り

木工旋盤とトリマーで丸棒作りを。


@加工長460mmまでの木工旋盤のパイプを、
市販のΦ25mm長さ900mmのステンレス棒へ
取替え、最大加工長700mmまで可能に

Aトリマーを水平に移動させるため
木工旋盤にこのような治具を取り付ける

B角材を木工旋盤にセットし、
トリマーにストレートビットもしくはエンドミルを
取り付ける

C角材をゆっくり回転させ、
いっぺんに希望の太さに削ろうとせず、
1mmくらいずつ刃を出す

Dトリマーを左から右へゆっくり移動させ削り、
ノギスで直径を確認し、太ければ、刃を深くし、
また削る

最後にサンドペーパーをあて木にあて
平らにペーパーをかけて完成

以前買った直径6mmのスパイラルビット(確か4000円くらい)が折れてしまい、
金属加工用のエンドミル(1000円前後)を試しに使ってみたところ、驚くほど加工面がきれい。

一度、スパイラルビットやエンドミルを使ったら、もうストレートビットを使う気にはならないね。


2009年1月5日(月曜日)曇り

午前中は、宿泊棟のゴミ・シーツ回収で、
午後から、除雪ロータリーの練習でウサギ小屋まで道つけを。
体育館倉庫の棚を作り終え、塗装しようか考えたが、
コンパネ棚なのと、モップを立て掛けたりするものなので、
きれいに塗装仕上げをしても意味がないと思い、そのままで。

体育館倉庫モップスタンド棚
グローブやバドミントン、卓球のラケット・ネットをしまう棚の両脇に
モップを立て掛けられるようにした。

体育館を使った人たちが自主的に、後片付け、モップ掛けをすることになっている。
で、
モップに付いたゴミを落としてから立て掛けて欲しく、
わざとモップの汚い面が上に来るようにしたのだが、
その意図をどれだけの人が読み取って、実行してくれるのやら・・・。


2009年1月6日(火曜日)曇り時々晴れ

午前中は、宿泊棟のゴミ・シーツ回収で、
午後から、ちゃんと頼まれたわけではないのだが、
なぜか、カマクラを簡単に作れるような下地台の設計!?を。
イメージ的には下地台の上に雪をかぶせ、固め、カマクラを作り、
そのあと下地台をカマクラの入り口から抜き取れるようなもの、と言う話で、
まぁ、考えられる範囲で考えてみた。

頼まれごとのランドリーラックとポット台作りの仮組みまで終わった。

この後、
カンナで目違いを払い、すべてバラし、一本一本水ぶきし、カンナで仕上削りをし、
糸面を取り、ほぞ・ほぞ穴に木工ボンドを塗って、組み立て、ボンドが乾くまでクランプで固定し、
サンドペーパーを掛けて、オイルフィニッシュ・・・と残っており、
仮組みでようやく半分終わった感じッスね。



2009年1月7日(水曜日)晴れ

年末年始が終わり、コテージが閑散期となるため、
米ぬかの油からつくられた天然塗料で、床のワックス塗りをとりあえず1部屋、試してみた。
洗面器に天然塗料を少量あけ、綿の手ぬぐいを浸し、固く絞り、
あとは雑巾がけの要領で、薄く薄く塗るだけ。
薄く塗らないと乾きにくいのと、塗料の伸びがいいため、
一度固く絞った手ぬぐいで、20畳くらいある床がすべて塗れ、
まだまだ余裕があったため、丸太のテーブルにも試し塗りを。
無臭なのと、赤ちゃんがなめても大丈夫と言うのと、
塗り終わったあとの手ぬぐいや洗面器は家庭用洗剤で洗えるのと、いいこと尽くし。
これで乾燥が早く、お値段が定価!?でなければ、何も言うことなしなのだが、
個人的には、家具のオイルフィニッシュに使ってみたいと思う一品である。

年末年始が終わり、調理室で使用された包丁の研ぎを15本くらい延々と。
いくら金属とは言え、急激に冷やされると脆くなるため、所々欠けている包丁が多く、
解凍しきれていない食品を切りまくったものと思われる。
何丁も欠けを取るため、ダイヤモンド砥石から荒砥→中仕上砥と研いだため、
最後の方は集中力が切れ、何を思ったのか、
砥石の上に置いた包丁と砥石を一緒に持とうとして、包丁の角が左親指の腹をザクッと!!!
包丁の角で切り、傷口の幅が5mmくらいだから、深さはその1/√2くらいか?とか思っているうちに、
血がダラッ〜と垂れてきて…
研ぎたてで切れが良かったからなのか、幸い、絆創膏を貼ったら、帰る頃には血が止まっていた。

調子に乗っているときや集中力が切れてくる頃、ダラダラものぐさモードのときが一番怪我しやすいため、
気をつけねばと反省。


2009年1月8日(木曜日)晴れ

ちょっくら、床下の換気口が外れているみたいだから何か板でもおっつけてくれないか?と近所の人に頼まれ、
換気口をはめ直し、適当な合板を置いた。
そのあと、ランドリーラック、ポット台作りの続きのためフリー工房へ。
クランプの本数が少ないため、部分部分でしか組み立てられず、
仕上削りをして、組み立て、クランプで固定し、
ボンドが乾く間でのあいだに、次に組み立てる部分の仕上げ削りをする、と言うパターン。
が、節々の多い材のため、カンナの刃がすぐに切れなくなり、研いでは削りの繰り返し。

空気が澄む冬の季節。
街灯のない裏道を通る特権か、星が良く見え、
さらに、雪の季節ならではの白銀の大地が、月の光に照らされ、
その淡い反射光がとても幻想的に見える。
この地での好きな冬景色の一つで、見る者の感想など気にせず、
地球誕生からいく億回も繰り返されている現象なのかな、としみじみ思ったのと同時に、
同じ地球上でロケット弾や空爆、地上戦による破壊と殺戮が起きていることも事実で、
種を守るためと言う名の争いも、地球誕生からいく億回も繰り返されているのだと…。


2009年1月9日(金曜日)雪

キャンプ場のオートサイト区画番号を板にルーターで掘り込めるよう、
そのテンプレート作りで、「No,」と「0〜8」数字をジグソーでくり貫いた。
できたテンプレートで区画番号板を試作しようとしたら、
今朝、「15日までにロウソクを立てるような台板を200個くらい作れますか?」と、
相談してきた友人が、その材料を持って来て、
90mm角くらいに材料を切る → ロウソクを立てるためのネジ穴を開ける →
板に空気穴の溝をつける → 板底からネジを止める。
と言う流れを分業しての作業で、
実質150枚くらい作るのに2時間もかからず、
どの道、ロウが垂れて板が汚くなるから…と、
面取りやサンディング、塗装など一切せず、サクサクッと終了。

普段、一人で工房に引きこもっているため、
分業もなければ、他の人の仕事を見て学ぶと言う機会もなく、
もし、
刺激になるようなライバル!?でもいれば、
切磋琢磨するものなのかなと、思ってしまった。
う〜ん、相乗効果を求める時点…それは己の限界か?(笑)


2009年1月10日(土曜日)雪

世間では3連休の人が多く、
コテージ宿泊客のために、
人数分のシーツや枕カバー、バスタオル、フェイスタオルを各部屋ごとに準備し、
事前に暖房のスイッチを入れ、部屋の電気の球切れがないかなど、
チェックイン前にお部屋をチェック。
その後は、
バケット付除雪ローダーの運転経験がないため、
終業時間まで俺が事務室で電話番し、もう一人が除雪作業と言うパターン。

ようやく頼まれごとのポット台の組立を終え、
ランドリーラックの組立もあと3工程くらいかなと思って、
昨日接着したパーツを確認して、「あ゛っ!」と愕然。
なんと、片側だけ板用の横桟とスノコ用の横桟の位置を逆に接着してしまい…。
「うわっ、やっちまったぁ〜!」と30秒くらいうなだれたが、
訓練校時代にたくさん学んだ(笑)リカバリー技術を生かし、
棚板の片胴付ほぞをスノコ用のほぞ穴に合うようにほぞを切り、
棚板用のほぞ穴をスノコのほぞの間隔になるよう埋め木をし、
無事リカバリー終了。

確認しながら組み立てているつもりが、
単に、勘違いなのか?
それとも、勝手に合っていると思い込んでいるのか?
はたまた、無意識なのか?
ミスの原因それは・・・本人が分からんのだから、誰にも分からんわな。(笑


2009年1月11日(日曜日)曇り時々晴れ

きこりの店のイベントを見に路線バスで行ってきた。
あれ!?どこかで見たことあるような顔だな…と思ったら、
去年のアマチュア木工家作品展のときにいた人たちで、
遠路はるばる厳冬のこの地まで来られるとは、
本当に木工が好きなんだな、と感心。
端材市を見て、椅子の座面彫りの実演を見学し、
舘岩ならではのお食事を頂き、樹齢146年の栗の木の製材を見て、
路線バスで帰宅。
一日に4、5本しか運行されない路線で、利用客も数えるほどのためか、
運転手さんが俺の乗った停留所を覚えており、
帰りのバスで爆睡していた俺を、降りる停留所で起こしてくれた。

危うく終点まで寝過ごすところを起こしていただき、感謝ですな。


2009年1月12日(月曜日)曇り時々晴れ一時雪

頼まれごとのポット台にサンダー掛けをし、
フックやカフェカーテン用の丸棒、サイドラックの細かいパーツを接着し、
後は塗装を残すのみとなった。
で、
ランドリーラックの方は、仕上削りをし、ようやく組み立て終えた。
仕上削りで削ったカンナ屑で、ゴミ箱がいっぱいになり、
訓練校で毎日のようにカンナ屑が山になっていたのを思い出し、
『カンナで削った感』たっぷりの仕事ぶりに、手工具もいいなぁ、としみじみ。

カンナ屑だらけのゴミ箱

燃えるゴミは燃えるゴミでも、カンナ屑は『良く燃えやすいゴミ』…かも(笑)。


2009年1月13日(火曜日)雪

今日はひたすら宿泊棟のワックス掛けで、
気温が低いため、米ぬかワックスがドロッとしており、粘度が異常に高く、
それを床にすり込む感じで薄く塗り伸ばすため、腕が筋肉痛になるんじゃないかと思うほど、
結構な力仕事。
で、
一部屋塗るのに1時間くらいかかってしまうのと、
バテたこともあり、5部屋塗るのがやっとだった。

カンナで、組み立て終えたランドリーラックの目違いを払ってから、
全体をサンダーでサンディングし、ホコリがかなり舞っているなと思いつつ、
エアーコンプレッサーであたり一面のホコリを吹き飛ばし、
頼まれごとのポット台にノーマルクリヤー色でオイルフィニッシュを。

基本的には、一回塗りで仕上がるオイルなのだが、
吸い込みが激しそうなので、もう一回塗って仕上るかも。


2009年1月14日(水曜日)晴れ時々曇り

昨日のワックス掛けの続きで、午前中に一部屋塗り、
午後、広めの宿泊棟一棟、塗った。

頼まれごとのランドリーラックにノーマルクリヤー色でオイルフィニッシュを。
が、
いかんせん、冬場のこの気温のため、業務用ファンヒーターをつけるも、
断熱材などまったく入っていない20坪あるフリー工房が暖まるはずもなく、
ファンヒーター周りがなんとなく暖かいかな、程度で、
仕上げ塗装が、なかなか乾燥してくれず・・・。

しっとりとした感じのランドリーラック

背板と側板のプリント合板が
思っていたよりも違和感なくて良かった

ファンヒーターに近づけすぎると、ファンによる対流でホコリが付着しやすく、
かと言ってファンヒーターから遠ざけると、室温が低くいため塗料が乾燥しづらい・・・
冬場の塗装は厄介ですな。


2009年1月15日(木曜日)曇り時々雪

町の健診を受けますか?の書類を保健センターへ届け、
現金書留で木材加工用機械作業主任者技能講習会の受講を申し込み、
スーパーでメッチャ久しぶり(笑)に食料品の買い物をし、
元職場のホームセンターで、
某電動工具メーカーの海外生産品を取り寄せられるのか?を問い合わせてもらった。
と言うのも、
物は重量100kgオーバーのテ−ブルソーなのだが、日本では需要が少ないためか、
日本サイトのオンラインカタログに載っておらず、
海外の工具ツール販売サイトに、日本へ輸出・発送できますか?と問い合わせるも、返事がなく…。

インターネット網を通じてマーケティングはボーダレス化し、
船便や飛行機など輸送手段も発達している現代社会。
物理的に可能なことを、何かと条件をつけられ制約されるのは、もどかしい限りで、
それを解決できない己の無力さも、また、もどかしいものである。


2009年1月16日(金曜日)晴れ

天気の良い日+俺の休みの日でいいから、と言う条件で、
ゲレンデのコース紹介用の写真撮影を頼まれていた。
で、
久しぶりに街内では晴れていたため、電話でスキー場の天気を確認してみるも、
曇っていますね、とのことで、今日は却下。
が、この先の週間天気予報を見ても、曇りまたは雪マークばかりのため、
とりあえず、明日、カメラを持ってスキー場へ行くことに決めた。

頼まれごとのランドリーラックとポット台の脚底にフェルトシートを張って、
もう一度、全体にオイルフィニッシュをし、仕上げ、あとは乾燥待ち。
さてと・・・来週から、
天板サイズ900×600mmのデスクと350×600mmのサイドデスク作りに取り掛かりますか。


2009年1月17日(土曜日)雪

午後から天気が若干回復するような予報だったため、
頼まれていたゲレンデの撮影をしようと、スキー場へ。
が、
山の天気は変わりやすいと言われているが、
一向に天気が回復する様子もなく、結局、一日中雪だった。
まぁ、せっかくスキー場へ来たのだから、
と、
カメラを持って、ストックのいらない愛用のショートスキーで滑りながら、
ゲレンデの様子をひたすら撮りまくった。

厚い雪雲に覆われて暗く、
コース紹介に使えるような写真は撮れず…

生活防水も無く、ごく普通!?のデジカメで、もう3年半くらい使っているのだが、
スキー場の氷点下にも、雪の降る悪天候にも耐え、
さらに、アドベンチャーレース中の写真撮影とか、
かなりハードな条件下でも、壊れることなく、
日中の撮影に関してはまったく不満のない、良いデジカメで、
軽く、万を超える枚数の写真を無駄に楽しんで撮っており…。(笑)

長く使える物って、使っているうちに愛着がわくのだと、実感。
愛着を持って使い続けてもらえるような、そんな木工品を作り続けたいですな。


2009年1月18日(日曜日)晴れのち曇り

午前中は宿泊棟のゴミ・シーツ回収で、
午後は宿泊棟の2部屋にワックスを塗った。

晴れて地表の熱が大気に奪われる放射冷却が起きたため、
今朝の冷え込みは厳しく、−13℃くらいまで冷え込んだ、らしい。
そのため、
床にワックスとして塗っている米ぬか天然塗料が、寒さで固まっており、
しばらくファンヒーターで暖めて、ようやく、塗れる状態になった。
で、
油の融点・凝固点って何℃くらいなのだろう?と気になって調べてみると、
米油(米ぬか油)の融点・凝固点は−5〜−10℃となっていた。
米ぬか天然塗料の一斗缶は、
リネン庫の壁側に置いているため、
単純に考えると、リネン庫内は氷点下5℃以下まで下がったのだろう。

仕上げ塗装を終えたランドリーラックとポット台を乾かそうと、
一日中、フリー工房でストーブをたくも、
オイルフィニッシュが完全には乾いておらず、まだしっとりとした感じ。
塗料が乾かないと、工房内で工作機械が使えないため、
久しぶりに定時!?で帰宅し、
自宅にて、次の頼まれごとであるデスクとサイドデスクの図面描きを。

参考に頂いた資料はカントリー家具だったが、
カントリーカントリーしたもの(笑)より、ちょっと味のある机!?にしたいですな。


2009年1月19日(月曜日)雨のち雪

頼まれごとのデスクとサイドデスクの図面確認をしてもらっている最中のため、
製図の練習を兼ねて、展開図の図面も描いてみようと思い、
各部材のほぞやほぞ穴の位置などをイメージングゥ〜♪(笑)
木工作家さんによっては、
1/2.5や1/5サイズとかのミニチュアを作ってから実際の製作に取り掛かる人もいるが、
材と俺の心に(笑)余裕がないため、ミニチュアを作る手順を省いてしまい…。

家での暖房器具をコタツと薪ストーブのみにしようと決めてから、
石油ストーブやファンヒーターはここ7、8年くらい使っていない。(来客があった時を除いて)
まぁ、普段、家にいる時間が短いため、薪ストーブに火をくべる機会も少なく、
今日でようやく今冬5回目の薪ストーブ点火。
で、
室温2度からに徐々に上がり1時間後には20度近くまでなった。
ついでに薪ストーブの上で何か煮たいなと思い、
得意の脱線&突然の脱線で、
納豆作りに走り、豆約1kgを5、6時間水に浸し、10分弱煮て、ザルにあけ湯きりし、
平たいバットに移し、豆が熱いうちに、市販の納豆をよく混ぜた。
表面の乾燥が進むと納豆菌の増殖が抑えられてしまうが、かと言って、
ラップなどで密封してしまうと納豆菌が呼吸できず、
そのため、納豆臭くなってもいいような滅菌した手ぬぐいを上にかぶせたりし、
乾燥を防ぎかつ呼吸を妨げない、さらに雑菌の混入を極力避けるよう心がけ、
30〜40度くらいの所に、丸一日放置すれば、自家製納豆の出来上がり。

コスタリカにいたとき、粉末状の納豆菌を使って納豆を作ったことはあったが、
市販の納豆から作るのは初めてなので、果たしてどうなることやら。


2009年1月20日(火曜日)曇り

俺がローダーでの除雪未経験のため、事務室にて電話番をし、
その間、老朽化の激しい倉庫二棟を今後どうすべきか?の起案書つくりで一日が終わった。

頼まれごとのデスクとサイドデスク作りに入る前に、以前頼まれた碁盤作りをそろそろ終わらせねばと思い、
碁盤の脚を作り始め、まずは、バンドソーの定番を45度に傾け、八角柱に加工した。

昨日作り始めた納豆がうまく出来たため、納豆の作り方の紹介を。

@水に5、6時間浸した豆を10分弱煮る

A手ぬぐいを煮沸

B茹で上がった豆をバットへ移し、
熱いうちに市販の納豆を混ぜる

C表面の乾燥を防ぐため、
煮沸した手ぬぐいをかぶせる

Dお風呂の上に浮かべたり、
薪ストーブの上に工夫をしておいたり、
納豆菌が繁殖しやすい約30〜40℃の所に置く

E乾燥しすぎないよう霧吹きで手ぬぐいを
湿らせたり、温度と湿り気をキープしながら
待つこと丸一日、色が変わっていれば出来上がり

F納豆菌により、うっすら白みを帯びた状態

Gかき混ぜると、独特な匂いに見事な糸

納豆作り経験わずか数回の素人のため、作り方の表現が曖昧ですが、
そこらへんは曖昧に作ってください。(笑)


2009年1月21日(水曜日)晴れ

朝起きたら、珍しく晴れており、頼まれていたスキー場のゲレンデ写真撮影へ出かけた。
ストックのいらないショートスキー履いて、デジカメを首からぶら下げ、コースを滑りながらの撮影で、
午前中の3時間で250枚近く撮影。
スキー場は似たような景色が多いため、どこのコースの写真なのか分かるよう、
始めにコースの看板を撮り、次のコースの看板までは、そのコースの写真と言う暗黙のルールを勝手に作り、
すべてのコースをまんべんなく撮ったつもり。
依頼主から昼飯をおごってもらい、そのあと2時間くらい普通に滑り、
早番で帰る従業員送迎バスに便乗させてもらい、家の近くでおろしてもらった。

気持ちのいい空、でした

圧雪されており、滑りやすかった

コース看板を撮ってからコース写真の撮影を

何校かスキー学校で来場しており

まぁ、
パンフレットとかに使えるような写真が撮れたのかは分らんが・・・


2009年1月22日(木曜日)曇り時々晴れ

時間があったら直そうと思っていた、バンドソーのフェンスと刃口板をようやく新しく作った。

長尺物や高さのある物も安定して切れるよう
幅広のフェンスへ

左が新しく作った刃口板で、木っ端が落ちにくいよう、
刃とテーブルの隙間をふさぐ、耳を付けた
消耗品として刃口板って売っているのか?と思い、バンドソーの取扱説明書を見てみると、
取説に書かれていた刃口板の名称が『テーブルウッドプレート』となっており、
気になって、テーブルウッドプレートを某検索サイトで検索してみた。
が、
「テーブルウッドプレート に一致するウェブページは見つかりませんでした。」
って、オイオイ、誰もこの部品をテーブルウッドプレートと呼んでいないのか。(笑)

まぁ、和名だと、
窓板や刃口板とか、単に口板と言う名称が一般的なのだろう。


2009年1月23日(金曜日)晴れのち雨

頼まれごとのデスクとサイドデスク作りに取り掛かり、本体部分の部材を切り出した。
引き出しの部材は、デスクが出来てから、実寸合わせで作るのが鉄則のため、後回しで、
サイドデスクの引き出しはスライドレールタイプにする予定。
で、
さらに以前から頼まれていた碁盤作りの続きを。

八角柱に切り出した碁盤の脚

スライドマルノコとバンドソーでラフカット

旋盤で碁脚っぽく加工し、ペーパー掛け

碁盤に、ほぞ穴を開け、脚を仮組み
いくら削っても取れそうにない碁盤の虫食い跡をパテで埋めたのだが、パテがまだ乾かず・・・。

パテが乾き次第、
碁盤にカンナをかけて、サンディングして、脚を接着し、縦横18マスの目を描き、
仕上げのオイルフィニッシュと言う流れなので、遅くても今月中には完成させたい。

2009年1月24日(土曜日)晴れ時々曇り

宿泊棟の残り一部屋に米ぬか天然塗料ワックスを掛け終え、
次回のワックス掛けは1年〜1年半後の予定。
団らん用の和室に、長さ1900mmくらいの一枚板の座卓が置いてあるのだが、
単に、半分に割った丸太の上に天板が乗っているだけで、
動かしたり、乗ったりすると非常に危ないと言うことで、新しく脚を付け直すことに。
幅が約600mmあるため、反りやねじれを押さえるべく、
吸い付きアリ桟を入れようと、その部材切りを。

作りかけの碁盤のパテが乾いたため、
仕上カンナをかけて、糸面を取り、サンディングし、脚を接着し、
マス目がにじまないよう、一度下塗りをしてから、マス目を描いた。

職人さんは、刀に漆を塗りそれを押し当てて升目を描くそうだが、
そんな知識も技術も経験もない俺は、白書で溝を彫ったあと、黒いマジックで描いただけ。
う〜ん…やり方を事前に調べておくべきだった。


2009年1月25日(日曜日)晴れ

午前中は、宿泊棟のゴミ、シーツ回収で、
午後は、塗装段階の碁盤作りを終わらせないと工房で他の作業が出来ないため、
仕上げのオイルフィニッシュを終え、早めに乾燥させるため暖房の効いているフロントに放置。

多少、虫食いの材だったが、それとなく碁盤っぽく…

で、
団らん用和室の座卓の脚作りの続きに取り掛かった。
座卓の天板サイズが約1900×600×45mmで、かなり重量があり、
脚はその重さに耐える太さが必要なため、昨日切った部材を剥ぎ合わせた。

頼まれごとのデスク、サイドデスク作りは、部材を切り出し終え、
サイドデスクの墨付けまで終わった。が、デスクの方はまだちょっと迷っており部分があり、
その迷いが消え次第(笑)墨付けに入る予定。


2009年1月26日(月曜日)晴れ

午前中は、オートサイトの区画表示板の試作品作りで、

区画番号立札
テンプレートに沿ってルータで彫り込み、
色の塗っただけの状態
午後は、団らん用和室の座卓の脚作りを。

ガイドをクランプで固定しながらの作業

ストレートビットより切れ味抜群のエンドミル

エンドミルで彫り込み

アリ溝用ビット

彫りこんだ両脇をアリ溝用ビットでテーパーをつける

スライディングダブテイルまたは、吸い付きアリ桟といい
天板のそり防止に用いられる場合が多い

一発でピタッと決まったときは、メッチャ、気持ちいいね。

2009年1月27日(火曜日)晴れ

木材加工用機械作業主任者技能講習受講のため、
始発に乗って、林業研究センターへ。
今回は受講人数が俺を含め9人と少ないらしく、
年齢層は30代〜40代後半のように思えた。
初日の今日は、
木材加工用機械(丸のこ盤、帯のこ盤、かんな盤、面取り盤、ルータ)の
構造および機能や安全装置、保守点検について、
労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令(政令)、労働安全衛生規則(省令)、ガイドラインに沿って
8時半から17時半まで、座学。

製材所に勤めている人にとっては、手押しカンナ盤や丸のこ盤などの講義内容がいまいちピンと来なかったらしく、
家具や建具と言った木工をしている人にとっては、
自動送材車付帯のこ盤(通称、台車!?)やツイン帯のこ盤などの説明に?マーク状態だった。

一言に、木材加工用機械と言っても、
携わる分野によって扱う工作機械はぜんぜん違うものであると実感。


2009年1月28日(水曜日)晴れ

木材加工用機械作業主任者技能講習2日目。
関係法令から見た作業環境の整備方法や作業手順の重要性の説明のあと、
林業研究センター内にある木材試験施設で、
実際に、自動送材車付帯のこ盤や製材用テーブル帯のこ盤を見ながら、
構造や安全装置の説明を。
そのついでに、木材試験施設を一通り見学。
木材試験棟では、木材のヤング係数測定機や、耐候劣化促進試験などが出来、
木材加工棟では、パネルソーや軸傾斜丸のこ昇降盤、自動一面かんな盤、手押しかんな盤などの木材加工機械のほか、
6軸モルダーやフィンガージョインター、熱ロールプレスなど、木工好きにはよだれが出てしまうくらいの設備が整っており、
オープンラボラトリーと言うことで、使用料及び手数料を払えば一般の人でも利用できるとのこと。
(詳しくは林業研究センターのURL:
http://www.pref.fukushima.jp/ringyoukenkyuu/index.html
の木材施設利用を参照してください)

木材加工棟の中の様子

木材加工棟の中の様子

個人的にはこの熱ロールプレス機に興味があり、
200℃前後に暖めたローラに圧力を加えながら
杉などの表面が柔らかい材材を通すと
表面の堅さが3倍近くなるとのこと

熱ロールプレス前の杉板(上)とプレス後の杉板(下)
その場でプレスしていただき、プレス後の杉板を触ってみると、
明らかに表面が堅くなっており、均一に焦げ目!?が付いて、
さらに、光沢を帯びていた

労働災害の発生状況や死亡災害の事例の説明のあと、
最後に、計20問で3択の修了試験。
その場で採点され、6割以上の正解率で合格と言うことで、
その場で技能講習修了証を交付してもらった。

「安全に関しては気をつけなければならないことは、どこの事業所へ行っても同じだと思うので、
今回の講習を機に、よりいっそう、怪我と事故には注意して作業に従事してください」
と、はなむけの言葉で講習修了。


2009年1月29日(木曜日)晴れ

個人事業主としての確定申告の書類が届き、
e-taxで申告してみようといろいろ調べてみた。
が、
やべぇ、具体的に何をどうすればいいんだ?状態で、
どうしても、初めてのことは戸惑いがち。

刷毛洗い液と言う物がありまして、
ラッカー系を除く油性塗料で使った刷毛を、少量の刷毛洗い液ですすいだあと、
その刷毛が水洗いできると言う優れ物で、
わざわざ刷毛洗いのために大量のペイント薄め液やシンナーを使わなくても済む。
これまで試した油性系は、
アクリル樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、ステイン、オイルフィニッシュ、カシュー、漆で、
塗装後の刷毛を洗うことができた。

一本100円くらいの刷毛でも、使い捨てる気になれず、
洗えば再び使えるので。


2009年1月30日(金曜日)曇り時々雨

団らん用和室座卓の脚を接着し、全体をサンディングし、
米ぬか天然塗料で仕上げ、脚の裏側にフェルトを張った。

左がオイルフィニッシュ前で、右が仕上げのオイルフィニッシュ後

フリー工房での暖房は業務用ファンヒーターを使っており、
長い目で灯油代を考えると、鋳物薪ストーブを導入した方が経費的にも環境的にも良いと思い、
設置に必要なおおよその見積もりを算出したところ、
自分で取り付ければ約5万5千円で可能。
しかも、薪はキャンプ場周辺の倒木でまかなえるため、タダ。
自腹覚悟だったが、一応、ダメ元でも稟議書をあげたら?と言われ、
煙突を外へ出すために壁をくりぬいて眼鏡石をはめなければならず、
その許可が降りるかどうか、問題はそこでして・・・。

まぁ、いざとなれば、
引き違いの排煙窓から煙突を出す手もあるので、
端材の処分も兼ね、薪ストーブは設置したい。


2009年1月31日(土曜日)晴れ

木工作家さんの工房引っ越しのお手伝いを。
工作機械の移動第二便のため、そんなに量はなく、
集塵機、テーブルソー、木工旋盤、ボール盤、糸のこ盤、作業台と言ったところ。
トラックの荷台に毛布を敷き、工作機械を毛布でくるみ、荷が動かぬよう、ロープで固定し、移設先へ出発。
引っ越し先の工房用の倉庫!?の床張りがまだ終わっていないため、
とりあえず、
工作機械をおいて、配電盤から配線をどうするかチェック。
ついでに、倉庫工房の隣にコンセントを取り付けられる?とお願いされ、
後日まとめて作業をするため、何が必要なのかメモを。

かなり年季の入った建物だなぁと、配電盤・分電盤を見ると昭和35年と刻印されており、
増築したという倉庫の分電盤には昭和58年と刻印が。
倉庫階段の裏側や倉庫天井にアスベストらしきものが吹きつけてあり、
覆うように天板を張るべきだと。

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